北欧絵本、子供と一緒に世界中の本を読もう

海外で読書を通じての日本語育児中。 また北欧の本を中心に、その他ジャンルや国を問わずお気に入りのことなどを個人的なエピソードと共にご紹介。
2017/10 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 

はなぼしとおうさま(幼心に罪な本)

学研おはなしえほん 昭和48年7月号 『あかぼしときぼし』 作・高浜潔 構成・清水耕蔵

hanaboshi1.jpg

遠い空の向こうに、赤い星のあかぼしと、黄色い星のきぼしがあって、あかぼしときぼしの王様が仲が悪く喧嘩ばかり。 その二つの星の真ん中にきらきら輝く流れ星が落ち、行ってみると、花でいっぱいのきれいな星。

hanaboshi2.jpg

あかぼしときぼしの王様はこのはなぼしの所有権をめぐって戦争を始めたため、はなぼしの花は全て枯れ、星は焼け野原になってしまた。

あかぼしときぼしの王様たちが行ってみると、足元に萎れた花が一本ずつ残っているだけ。 二人が祈りながら一生懸命に花に水をやると、花は生き返り、

hanaboshi3.jpg

悔い改めた二人の王様は協力して再びはなぼしを花でいっぱいの星にしました。 そして、それからは仲良く暮らしました、というお話しなのですが、私がこの絵本が大好きだったのは、そのような道徳的な内容のお話ではなく・・・

hanaboshi4.jpg

このキラキラ光る宝石ですよ!! こんなにきれいなダイヤモンドの(宝石は全てダイヤモンドという知識しかなかった)ブローチ(ジュエリーはブローチという認識だった)が、こんなに沢山あるなんて~~~、と見入っていました。 どんなに、これ全部欲しいと妄想したか! こんなにたくさん宝石持っているなんて、どんなお金持ちなんだ~って、自分ちの貧乏を呪ったことか。 罪な本です。 絵じゃなくて、本物使っているんですから(笑)。

でも、小学校1,2年生のとき、このブローチを見つけたのです。 父とデパートに買い物に行き、平たい大きな箱に、たくさんのブローチが並べられ、その中からひとつ好きなものを買ってあげるから選びなさいと、そこにあったのです、このブローチが。

hanaboshi5.jpg

はなぼしのブローチだと思いました。 一番きれいでエレガントで大人っぽかった。 今でも大切に持っています。 大切にスウェーデンにも持ってきました。 今見ても、どんな高価な宝石よりきらきら輝き美しい。 一番の宝物です。 



にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ FC2Blog Ranking


スポンサーリンク

関連記事

杉田豊さんのカラーインク

先月(2017年5月19日)イラストレーター(グラフィックデザイナー、絵本作家)である杉田豊氏の訃報を目にしました。
幼いころから、親しんできた杉田豊さんの絵。

幼稚園で購読していた月刊誌『ワンダーランド』(昭和49年)の表紙が、杉田豊さんによるものでした。

sugiayutaka1.jpg

sugiayutaka2.jpg

独特な、ところどころ色が混ざったり、線がにじんだりする、カラフルな透明感のある色遣い。 可愛いだけではない、スキッとした絵柄。 子供にも大人にも媚びていない、独特な表現。 (私が子供の頃触れた子供の本で「媚びた絵」なんて見たことないけど。)

sugiayutaka5.jpg

そして時は流れ、(でも、まだ)昭和59年12月~60年3月にかけ、NHKの趣味講座で『イラスト入門』という番組を放映していました。 私は実際この番組を見ていなかったのですが、購入したテキストが手元にあります。

sugiayutaka3.jpg

講師はやなせ・たかしさん。 ゲストである8人のイラストレーター、グラフィックデザイナーがご自分たちのテクニックを明かしています。 それが、それぞれ独自で発見、発明したもので、とっても面白いのです。 内容が、とても濃い。

その、ゲストの一人が杉田豊さんでした。 カラーインクを使い、にじみを出したテクニックを披露しています。

sugiayutaka4.jpg

カラーインクなんですね、この色。 カラーインクを混ぜ、独自の色を作り、にじませる、という挑戦。 また原画を拡大印刷し、どうしたら透明感がでるかなど、製本会社さんと一緒の挑戦にも語っています。 

このイラストは杉田豊さんだけにしか作れないし、杉田豊さんのイラストに出会うことができ、なんて私は幸せなんだろうと、黄ばんだ12冊の『ワンダーブック』と『イラスト入門』を前にし、思うのでした。



にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ FC2Blog Ranking


スポンサーリンク

関連記事

«  | HOME |  »

検索はこちらで


↓グーグルで検索↓
カスタム検索

↓ブログ内検索↓


スポンサーリンク



カテゴリー



プロフィール


Kanel

Author:Kanel
「Kanel」 とはスウェーデン語で、「シナモン」のこと。 写真はスウェーデン名物、Kanelsnäcka(シナモンロール)と、私の大好きなスウェーデンの絵本、Findusです。


メッセージ



おすすめリンク



タグ


タグのキーワードからも記事を検索できます。

リンドグレーン ムーミン スコーネ  ラーゲルレーヴ アラビア 切手 ニルス ブリクセン フィンランド バウアー ドイツ Nordqvist ラーバン アルフォンス バムセ Bergman ベスコフ ピッピ バック アンデルセン トムテ Findus ワンダーブック デンマーク リネン バーナビー警部 ルイボス スウェーデン アルミニア 刺繍 うんち レトロ クリスマス ロイヤルコペンハーゲン サッシェ ジョン ホガナス サシェ 人形 リンdグレーン パエトーン ミヤオ Tan Shaun マウス ぽこよ Bilibin ビリービン ホッツェンポロッツ 赤坂三好 えほん寄席 しばわんこ クリスマスシrール オペラ くるみ割り人形 リスベスツヴェルガー ヴァランダー リネア オースティン レオナルド・ダ・ヴィンチ 復活祭 リッラン 古本屋 おがくず人形 Ottalia Adelborg ケイトグリーナウェイ 鉤針編み チロルテープ カフェマット クロス 


北欧絵本関連




RSSフィード



訪問してくださった方々