北欧絵本、子供と一緒に世界中の本を読もう

海外で読書を通じての日本語育児中。 また北欧の本を中心に、その他ジャンルや国を問わずお気に入りのことなどを個人的なエピソードと共にご紹介。
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ニルスのふしぎな旅 by セルマ・ラーゲルレーフ

今年、2006年は、ニルス生誕100周年。 つまり、『ニルスのふしぎな旅』が、スウェーデンの女流ノーベル賞作家、セルマ・ラーゲルレーヴ (Selma Lagerlöf1858--1940)により書かれ、出版され、100年です。

スウェーデン語の原題は、Nils Holgerssons underbara resa genom Sverige (ニルス・ホルガーソンの不思議なスウェーデン旅行)。 スウェーデン南端のスコーネ地方に住むニルスは、動物に悪さばかりする悪戯坊主。 そのゆえ、魔法の力で小さくされ、野生のガンの群れと共に、スウェーデン北端のラップランド地方まで旅するはめに。 ニルスは鳥の背中からスウェーデンの国土を見、スコーネに戻ってきます。 セルマ・ラーゲルレーフは、小学生がスウェーデンの地理を学ぶ為の物語を、という要請を受け、この本を執筆しました。

『ニルス』に学ぶ地理教育―環境社会スウェーデンの原点 『ニルス』に学ぶ地理教育―環境社会スウェーデンの原点
村山 朝子 (2005/12)
ナカニシヤ出版
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それならば、スウェーデン人の誰もが、この本を読んだことあるのね!? と、夫に聞いてみると、「うーん、学校の教科書に抜粋されて載っていた箇所を、ちょっと読んだだけ」。 義母に聞いてみると、「うーん、学校の教科書に抜粋されて載っていた箇所を、ちょっと読んだくらいかしら」。 (義父はドイツ人なので、読んだことがない。) 

スウェーデン人なのに、『ニルスのふしぎな旅』を読破した人は、少ないよう。 それもそのはず、図書館で原書を手に取り、びっくり。 600ページもあるのです! 辞書並みの厚さ!! しかも100年前のスウェーデン語って、大人が読んでも難しいでしょう。 なので、子供向けに物語を短くしたもの、美しい挿絵の絵本など、色々なヴァージョンが出版されています。 他言語にも多く訳され、下の写真の絵本は、ドイツ語版。

Nils Holgerssons wunderbare Reise Nils Holgerssons wunderbare Reise
Selma Lagerloef (2005/10)
Lentz, Georg
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セルマ・ラーゲルレーフは、偉大なスウェーデン人作家で、現在彼女の肖像は、20SEK(スウェーデン・クローネ 約300円)紙幣に使われています。

nils1.jpg

その裏側の絵柄は、ガチョウと共に空を飛ぶニルスです。
 
nils2.jpg

彼女の他の作品は、大人を読者としたもので、暗くシリアスなものが多いですが、想像力に富み、スウェーデンの美しい自然、人間の持つ悲しさ、ちょっとしたユーモアなど、読んでいて胸を打たれます。 特に感情表現が苦手な昔のスウェーデン人の、抑えられ、でも滲み出てくる感情が、あますとこなく描かれ、素晴らしいものです。 そんな彼女の『ニルスのふしぎな旅』、実は私も読んだことがありません。 この機会に、ぜひ手に取りたいと思います。

ニルスのふしぎな旅〈1〉 ニルスのふしぎな旅〈1〉
ラーゲルレーヴ (1982/01)
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▽コメント

はじめまして

ニルスの旅は スエーデンが舞台だんですね。
600ページ… 
読んでみたいですけど 邦訳さすがにきっと ないでしょうね

いのさんへ

はじめまして! コメントありがとうございます。

ニルスの旅は、子供向けの本日本でも幾つか出ていますが、全訳って、あるのでしょうかね!?

 昔NHKのアニメで「ニルス」をやっていて、毎週、楽しみに観てました!!
 がちょうのモルテンに乗ってるんですよね~

tomatonaさんへ

私も見てましたよ~、NHKの「ニルス」。
ペットのハムスターと一緒に、がちょうのモルテンに乗ってるんですよね!
でも、原作にはハムスターは出てこない・・・
(当時のスウェーデンでハムスター飼ってる子供なんていないって。 あれは日本向けアニメ用のキャラクターだったのか。)

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