ピッピのイラストレーター Ingrid Vang-Nyman
『長くつ下のピッピ (Pippi Långstrump) 』の挿絵は、国によってイラストレーターが違うんですね。 各国それぞれ、いろーんなピッピがいます。 (どれもお国柄やイラストレーターによる個性があってよいけれど、最悪なのはアニメ版。)
でも、スウェーデンでは、最初から変わらず、このピッピです。
「スウェーデンのピッピはブサイクでかわいくなーい」と言う人がいたけど、そんなことなーいよ。 私は イングリッド・ニイマン のヘタウマっぽいイラストが、好き。 綺麗っていうじゃない、独特なかわいらしさがあって、ピッピのダイナミックさと合っていると思います。 イラストを手がけた Ingrid Vang-Nyman は、ピッピだけでなく、「カイサ」や「やかまし村」など、初期のリンドグレーン作品の数々を手がけました。 その後、Ilon Wikland がリンドグレーン作品の挿絵を描くようになり、「カイサ」や「やかまし村」も、イーロン・ヴィークランドのイラストの方が馴染みがあるかも。 しかしピッピだけは、Ingrid Vang-Nyman によるキャラクターです。 Ingrid Vang-Nyman は、1916年生まれのデンマーク人イラストレーター。 コペンハーゲンで美術を学びます。 1943年に、離婚した彼女は幼い息子を連れ、スウェーデンのストックホルムに移り住みます。 「ピッピ」出版の1945年より前に、すでにイラストレーターとして活躍していました。 しかし彼女の独創性あふれるイラストを理解する人は少なく、低く評価されがち。 報酬も少ないものでした。 次第に、経済的に苦境に陥ることになり、心身共に病み、1959年のルシアの日(12月13日)自ら命を絶ちます。 ええっ〜、そんな・・・ 彼女のイラストとは裏腹の悲劇的な人生。 しかも、今でも彼女のイラストは残り、絵本のほかグッズも多く販売されているのに。 生前認められなかった芸術家だったなんて。 Ingrid Vang-Nyman によるイラストの絵本、買おうかどうしようか、本屋に行くたび立ち見していたのを、セカンドハンドのお店で、10krで見つけました! ![]() 女の子が種を撒き、野菜を育てる様子を、韻を踏んだ文章で語る、大人が声を出して読んでも楽しい絵本です。 ![]() いっけん単純そうな絵柄ですが、野菜や小物や服が、けっこう細かいのです。 昔の絵だけど古っぽくないし、かと言って今の時代とも違う雰囲気を持っているのが、私にとって魅力的。 明快な色合いも目をひきます。 今年(2007年)のスウェーデンのクリスマス切手、アストリッド・リンドグレーン生誕100年を記念し、彼女の本の挿絵からのデザイン。 (ただし、スウェーデン国内用だけ・・・) ![]() こちらは、ペパカカ(ジンジャーブレッド)を作るピッピです。 |
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