北欧絵本、子供と一緒に世界中の本を読もう

海外で読書を通じての日本語育児中。 また北欧の本を中心に、その他ジャンルや国を問わずお気に入りのことなどを個人的なエピソードと共にご紹介。
2017/06 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 

爆殺魔(ザ・ボンバー) by リサ・マークルンド

ただいま日本に一時帰国中です。 早速、図書館に行ってきました。 借りた本は・・・ スウェーデン人女流作家による推理小説。

今まで、スウェーデン小説の日本語訳は、ほとんど見たことがなかったので、珍しく思い、また、この作家と作品は、私の知っているものだったので。 でも、日本語訳の文庫本で、約620ページあるものを、スウェーデン語で読めと言ったら、何年かかるか。 それが日本語だと、あっという間。

爆殺魔(ザ・ボンバー) 爆殺魔(ザ・ボンバー)
リサ マークルンド (2002/07)
講談社
この商品の詳細を見る

原作は、Sprangaren by Liza Marklund。 スウェーデン推理作家協会ポロニ賞受賞作品。 だから私が知っていたかというと、そうではなく、スウェーデン語の教科書に、一部抜粋が載っていたのです。 読解問題に、「女性が家事と仕事を両立することは大変なことでしょうか」「彼女の夫は、妻に協力的ですか」「彼女の男性の同僚は、彼女に理解がありますか」なんてあり、そのときは、移民向けのスウェーデン語の教科書に載っているくらいだから、偽善的な小説かと、眉唾に思ったのですが・・・

読み始めたら、止まらなく、一気読み。 

主人公の女性は、夕刊紙の記者。 昇進し、報道部デスクになったが、それがおもしろくない同僚や部下からの嫌がらせで、ストレスも溜まる一方。 国家公務員である夫も、仕事は忙しいが、幼い二人の子供たちの面倒は、夫婦二人で協力しながら見ている。 ストックホルムで行われるオリンピックの競技場で、爆発殺人事件が発生。 事件を調べるうち、彼女は、意外な背景を知り、自らも巻き込まれていく。

スウェーデンというと、色々な面で「クリーン」という印象があるかと思います。 また、先進的で、男女平等。 しかし、この小説の中にあるのは、どろどろした病的な現実。 根強い男尊女卑。 仕事と育児の間で、すれ違う夫婦。 野望のために子供を捨てる親。 でも、そんな現実の中で、模索しながら自分の人生を生きようとする、彼らは普通の人々。

児童書だけでは分からない、スウェーデンの現実社会を、この小説で知ることができるかと思います。

しかし、舞台がストックホルムのため、私には具体的なイメージが湧かない面も多く、「自分は重要人物」といった態度で、忙しく働きまわる登場人物たちは、南部で嫌われている、ストックホルム人の典型的な姿かな、と苦笑してしまいました。
関連記事


にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ FC2Blog Ranking


スポンサーリンク


▽コメント

わたしも読みたい!

こんにちは!
スウェーデンの推理小説!読みたいですねぇ。
ノルウェーの小説なんかも読みたいです。
こちらにいて「あったらいいなぁ」と思うもの「日本語の本の図書館!」ですね。
絵本にしろ、大人のいろんな読み物にしろ、毎回買っていては大変ですし
中を見て選びたいし。。。
来年の夏に一時帰国したらいっぱい図書館にいこうかしら。。。
まだまだ先ですね。(涙)

ほんと、本当、身近に「日本語の本の図書館」欲しいです。
近所に住んでいたら、お互い貸し借りもできるのにね~。
北欧に持って帰るのも大変なので、日本で読み貯め!
ノルウェーの小説も、探して読んでみようと思います。
来年の夏・・・ もういくつ寝れば・・・

定食屋兼図書館

ママくまです
「3びきのくまの定食屋」構想、秘かに練っています(冗談半分ですが!)
定食屋で日本の定食を出しながら、日本の本の図書館もするってのは
どうですか?!たとえばオスロとかで。
帰国される方に日本の本を寄付してもらったりして蔵書を増やし、
北欧在住の方に無料で貸しだしする!
このアイディアどうですか??
そういう店があったら わたしも行きたいですぅ。
ああ、ほんとにいつかはじめようかなぁ。。 

フィンランドの「かもめ食堂」に対抗して、ノルウェーで「くま食堂」。
日本食と日本の本を提供する、日本人と日本に興味がある
人たちの憩いの場・・・ そんなオアシスを、北欧に作りましょう!

どこの国に行っても、日本食と日本(語)の本、必要ですよね。
特に寒くて殺伐とした北欧には、そんな温もりが必要よ。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

▽トラックバック

http://hokuoehon.blog59.fc2.com/tb.php/12-08accb62

 | HOME | 

検索はこちらで


↓グーグルで検索↓
カスタム検索

↓ブログ内検索↓


スポンサーリンク



カテゴリー



プロフィール


Kanel

Author:Kanel
「Kanel」 とはスウェーデン語で、「シナモン」のこと。 写真はスウェーデン名物、Kanelsnäcka(シナモンロール)と、私の大好きなスウェーデンの絵本、Findusです。


メッセージ



タグ


タグのキーワードからも記事を検索できます。

リンドグレーン ムーミン スコーネ  ラーゲルレーヴ ブリクセン ニルス アラビア 切手 バック フィンランド ドイツ アルフォンス ワンダーブック Nordqvist ラーバン バウアー Bergman ベスコフ アンデルセン トムテ Findus デンマーク ピッピ リネン うんち ルイボス バーナビー警部 スウェーデン 刺繍 アルミニア レトロ クリスマス ロイヤルコペンハーゲン ジョン ホガナス サッシェ サシェ リッラン リンdグレーン パエトーン ミヤオ Tan Shaun マウス ぽこよ Bilibin ビリービン ホッツェンポロッツ 赤坂三好 えほん寄席 しばわんこ クリスマスシrール オペラ くるみ割り人形 リスベスツヴェルガー ヴァランダー リネア バムセ オースティン 復活祭 人形 古本屋 おがくず人形 Ottalia Adelborg ケイトグリーナウェイ 鉤針編み チロルテープ カフェマット クロス 


北欧絵本関連




RSSフィード



訪問してくださった方々