北欧絵本、子供と一緒に世界中の本を読もう

海外で読書を通じての日本語育児中。 また北欧の本を中心に、その他ジャンルや国を問わずお気に入りのことなどを個人的なエピソードと共にご紹介。
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『レインツリーの国』by 有川浩

最近、聴覚障がいを持つ若い女性と知り合い、ふと思い出したのが、この短めの小説。 数年前に日本の友人からいただいた本です。 その読書好きな友人は、自分が購入して読んだ本の中から私にと、大量に日本から持って来てくれたり、送ったりしてくれます。



物語の主人公は、好きな小説(ライトノベル)をきっかけにネットで知り合った20代の男女。 本の感想を元にメールで盛り上がり、男性は女性に会いたいと思います。 しかし、女性はなかなか承諾せず、ようやく会えたものの、コミュニケーションに違和感があり戸惑い、女性には聴覚障害があると知ります。

実は、有川浩さんは、この本の前にも『阪急電車』をいただいて読んだのですが、ちょっと苦手でした。 (こちらは短編小説で、好きな話も幾つかあるのですが。)

話の展開や主人公たちの言動が、あまりにも大げさというか、現実離れしているというか、読んでいると恥ずかしくなり、赤面することしきりで、オバサンはついていけませんでした〜。 『レインツリーの国』も然り。 

聴覚障がいのヒロインが、自分の障害について自意識過剰で被害妄想的にも感じ、また主人公の男子は熱血漢だし、小説自体は気に入っているけど、ちょっと違うんじゃな〜い? えっ、そんなことあるか?と、読みながら戸惑いました。 

で、最近、聴覚障がいのことを知り、改めてこの小説を読んでみると、著者は聴覚障がいについて丁寧に調べ、小説の中で分かりやすく説明してあるんですね。 そのことに、とても感慨を受けました。 そして、この小説を今まで何度か読み返しているにもかかわらず、聴覚障がいについて何も理解をしていなかった自分自身に恥ずかしさを覚えました。
著者は、見えない障害、聴覚障がいの理解を一般の人たちに深めたいと思い、この小説を執筆したのに、私はまったくその意図を汲めてなかったバカ読者です。。。

ヒロインには、やっぱりひーてしまうけど、若いときって、こんな気負いがあるなぁと自分を振り返ってみたり。 忘れていますね〜、昔の自分。

私が知り合った聴覚障がいの女性も、ヒロインと同じく「感音性難聴」なのですが、障害に対する気負いはまったく見られません。 彼女は、生まれつきの難聴で、中途失聴者であるヒロインとは、また難聴に対するものが違うのかもしれません。

奇しくも、『レインツリーの国』は映画化され、近日公開となるようですね!

ところで、有川浩さんは、ライトノベル出身でSFやミリタリー色が強いものを最初は書いていたと知り、作風が納得できました。 私は、ライトノベルって読んだことなかったから、読み方が分からなかったのかも。 SFファンタジーは好きなので、そういう風合いの方が(私にとって)読みやすいかも。

友人に正直に「読んでいて恥ずかしくなるので苦手でした」と言ったら、「 ラブストーリーは気恥しくなる時もありますが萌え萌えしながら読むのも嫌いじゃないので」という返事に、目から鱗。 

「萌え萌え」して読む! そんな読み方があるんですね〜。

友人曰く、「萌え萌えして小説を読むことは、有川さんの作品で覚えましたよ。」

私も、これから有川作品は萌え萌えしながら読みます(笑)。


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