北欧絵本、子供と一緒に世界中の本を読もう

海外で読書を通じての日本語育児中。 また北欧の本を中心に、その他ジャンルや国を問わずお気に入りのことなどを個人的なエピソードと共にご紹介。
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爆殺魔(ザ・ボンバー) by リサ・マークルンド

ただいま日本に一時帰国中です。 早速、図書館に行ってきました。 借りた本は・・・ スウェーデン人女流作家による推理小説。

今まで、スウェーデン小説の日本語訳は、ほとんど見たことがなかったので、珍しく思い、また、この作家と作品は、私の知っているものだったので。 でも、日本語訳の文庫本で、約620ページあるものを、スウェーデン語で読めと言ったら、何年かかるか。 それが日本語だと、あっという間。

爆殺魔(ザ・ボンバー) 爆殺魔(ザ・ボンバー)
リサ マークルンド (2002/07)
講談社
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原作は、Sprangaren by Liza Marklund。 スウェーデン推理作家協会ポロニ賞受賞作品。 だから私が知っていたかというと、そうではなく、スウェーデン語の教科書に、一部抜粋が載っていたのです。 読解問題に、「女性が家事と仕事を両立することは大変なことでしょうか」「彼女の夫は、妻に協力的ですか」「彼女の男性の同僚は、彼女に理解がありますか」なんてあり、そのときは、移民向けのスウェーデン語の教科書に載っているくらいだから、偽善的な小説かと、眉唾に思ったのですが・・・

読み始めたら、止まらなく、一気読み。 

主人公の女性は、夕刊紙の記者。 昇進し、報道部デスクになったが、それがおもしろくない同僚や部下からの嫌がらせで、ストレスも溜まる一方。 国家公務員である夫も、仕事は忙しいが、幼い二人の子供たちの面倒は、夫婦二人で協力しながら見ている。 ストックホルムで行われるオリンピックの競技場で、爆発殺人事件が発生。 事件を調べるうち、彼女は、意外な背景を知り、自らも巻き込まれていく。

スウェーデンというと、色々な面で「クリーン」という印象があるかと思います。 また、先進的で、男女平等。 しかし、この小説の中にあるのは、どろどろした病的な現実。 根強い男尊女卑。 仕事と育児の間で、すれ違う夫婦。 野望のために子供を捨てる親。 でも、そんな現実の中で、模索しながら自分の人生を生きようとする、彼らは普通の人々。

児童書だけでは分からない、スウェーデンの現実社会を、この小説で知ることができるかと思います。

しかし、舞台がストックホルムのため、私には具体的なイメージが湧かない面も多く、「自分は重要人物」といった態度で、忙しく働きまわる登場人物たちは、南部で嫌われている、ストックホルム人の典型的な姿かな、と苦笑してしまいました。

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国際離婚 by 松尾寿子

絵本とも北欧とも、まったく関係ないですが、私の身に関する本・・・!? といっても、離婚を考えているわけではありません。 ただ、国際結婚に関する楽しくて素敵な話題より、離婚に関する話題からの方が、学ぶことが多く、「転ばぬ先の杖」というか、実用的かも。

本書は主に、外国人(ほとんどが欧米人)と結婚した日本人女性の実例で構成されています。

結婚後に、夫の実態に失望、夫の浮気、暴力、夫による子供の連れ去りという問題の発生と、離婚に至るまでの困難。

北欧人男性と結婚し、夫の国に移住したところ、言葉の問題もあり、「移民」として自尊心を失い、みじめな気持ちになる、日本人女性の例などは、私も体験していますよ~。

国際離婚 国際離婚
松尾 寿子 (2005/06)
集英社
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しかし、この女性と私の根本的な違いは、妻を顧みない彼女の夫に比べ、私の夫は・・・ 妻に気遣いの毎日です。

この本には、外国人の夫に虐げられる弱い日本人妻、アジア人妻の例が挙げられていますが、私の場合・・・ 年下の純粋な夫を、アゴで使っている。 なんだか読んでいるうちに、自分の極悪妻ぶりが浮き彫りになり、冷や汗が出てきました。

実際私が目にするケースも、日本人の女の子に二股かけられていたスウェーデン人とか、愛の大きさは、お金と比例すると、当たり前のごとく思っている東アジア出身の女性とか。 東南アジア駐在日本人男性で、現地人妻が、幼子を夫の下に置き、夫のクレジットカードだけ持って逃げちゃった話も、聞いたなぁ。

ひとくちに「国際結婚」といえ、その結婚内容は千差万別。 しかし、異文化との共同生活、異国に移住、などの共通点から、共通の問題が生じるのも確か。

愛に国境はないけれど、二つの国と、それぞれの法律と社会が関わってくるという点で、「国際結婚」は、やっぱり特殊と言え、それゆえ離婚するときも、特殊性が出てきます。

一読しておくと、頼りになる一冊です。

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