Midsomer Murders バーナビー警部(イギリスドラマ)
今回は、絵本ではなく、私の好きな海外ドラマの話でも・・・ (昨夜見たばかりなので、話したくてしかたない。)
日本では、2002年にNHKのBS2で放送されていという『バーナビー警部』。 私はちょうどその頃、スウェーデンに移り住んだので、日本で放映されていたことも知りませんでした。 スウェーデンでの放映を通じて知り、すっかりハマってしまったイギリスのテレビドラマです。 原題は「Midsomer Murders (ミッドサマー殺人事件) Detective Chef Inspector Barnaby(バーナビー警部)」。 このMidsomer とは地名なのですが、つい最近まで私は、Midsummer (ミッドサマー 夏至祭)と綴るのだとばかり、思っていました・・・ Midsomer 界隈で起こる殺人事件を、バーナビー警部が推理し、犯人を鮮やかに突き止めます。 このバーナビー警部、恰幅がよく、温厚で、ユーモアがあり、妻を愛する、中年の紳士。 クセは強くないけど、味がある。 このドラマの雰囲気に、ぴったりです。
しかし、このドラマ、殺人事件と推理より、雰囲気を楽しむ方に、重点が置かれているかも。 Midsomer は素敵なコテージやマナーハウス、美しい自然がある、絵に描いたような英国の田舎。 お屋敷やお家、家具に庭園、かわいい街並み、ティーポットにケーキやジャム・・・など、そんな英国調な風景や小物を楽しみながら見ています。 伝統的なイベントも、よく行われ、興味深し。 実際、殺人の動機とか大したことなくて、意外な人が犯人だった、というより、そんなのコジツケでしょー、と最後に叫びたくなる展開多し。 でも、それゆえ、ドロドロドロ〜としたものがなく、夜寝る前のひととき、お茶などすすりながら気楽に見て、頭をリラックスさせベッドに付くのに、ちょうど良い。 (とか言って、英語の会話もスウェーデン語の字幕もよく理解できず、見終わった後、夫に「あれはどーゆー意味だったの? あの人は一体なんだったの?」と質問攻めにし、眠たい彼を困らせてますが・・・) バーナビー警部を見るのは、至福の時間。 約1時間半の1話完結なので、後にひきませんし。 イギリスでも評判のドラマのようで、出演希望の人気俳優も多いそう。 ロジャー・ムーアも、殺される役で出演したいと、申し出たとか。 画像で取り上げたこの回では、「ロード・オブ・ザ・リング」のオーランド・ブルームが出演しています。 しかし、こんな平和で伝統的な田舎町なのに、殺人事件は、ひどく頻繁に起きるなんて、怖いですね〜。 このドラマの公式ホームページでは、今までMidsomer界隈で殺された人の数の、カウンターがあるそうです。 |
ニルスのふしぎな旅 (アニメ)&ニルスの故郷
「ニルスって、ペットのハムスターも一緒に小さくなって、旅するんだよねー」と夫に言うと、怪訝な顔。 「ハムスターなんて、出てこないよ」。 ええっ〜!?
ニルスの相棒ハムスターのキャロットは、日本製アニメのみに登場するキャラクター。 そして私は、『ニルスのふしぎな旅』を原作ではなく、アニメで知った世代。 確かNHKで80年代に放映していたと。 でも内容を全然覚えていないので、あまり見てなかったのかな。 ハムスターが出てくるのは、覚えているのですが・・・
ところで私は、スウェーデンで、アニメ『ニルスのふしぎな旅』のDVDを見つけました! でもテレビ版ではなく、劇場版。 全編スウェーデン語。 ちょっと気になったけど、買わずに、でもやっぱり気になって、次にお店に行ったときはもう置いてなかった・・・ 日本のDVDの値段を見たら、ますます買っておけば良かったと、後悔。 スウェーデン語版のアニメでは、ニルスはスコーネ弁を喋っているのであろうか?
『ニルスのふしぎな旅』の主人公、ニルス少年は、スウェーデン南端のスコーネ地方の農家で、ガチョウ番をしていました。 このスコーネ地方は、デンマークに近く、平らな地形で農業が盛ん。 自然や伝統など、他のスウェーデン地域と異なる部分が多くあり、言葉も、スコンスカ(スコーネ弁)と呼ばれる、ひどく訛ったスウェーデン語を喋ります。 原作者のセルマ・ラーゲルレーフ(Selma Lagerlöf)は、一時このスコーネ地方に住んでいました。 また、ニルスの家と呼ばれる、100年以上も経つ古い農家がありましたが、なんと去年、放火にあって全焼してしまった! 今年はニルス生誕100周年。 何かイベントなどやっていないかと、ニルスの故郷(Skurupという町)に行ってみましたが、とっても小さな町で、土曜の午後でお店も図書館も閉まっていました。 ![]() 唯一、手に入ったニルス商品は、この「ニルス・ホルガーソンのお茶」。 町から離れた田舎のカフェで製造されているものが、ツーリストオフィスで販売されていたので、購入。 甘い香りのするフルーツティで、味も良く、気に入っています。(残りがもう少ない。) ニルス生誕100周年を記念して、製造販売したものらしいです。 ![]() 袋の裏には、「Skurup の町は、ニスル・ホルガーソン(1906―2006)を祝います」と書いてあるステッカーが貼ってありましたが、何もしてないじゃなーい! まぁ、スウェーデン(人)だから、しょうがないか。 |
ニルスのふしぎな旅 by セルマ・ラーゲルレーフ
今年、2006年は、ニルス生誕100周年。 つまり、『ニルスのふしぎな旅』が、スウェーデンの女流ノーベル賞作家、セルマ・ラーゲルレーフ(Selma Lagerlöf 1858--1940)により書かれ、出版され、100年です。
スウェーデン語の原題は、Nils Holgerssons underbara resa genom Sverige (ニルス・ホルガーソンの不思議なスウェーデン旅行)。 スウェーデン南端のスコーネ地方に住むニルスは、動物に悪さばかりする悪戯坊主。 そのゆえ、魔法の力で小さくされ、野生のガンの群れと共に、スウェーデン北端のラップランド地方まで旅するはめに。 ニルスは鳥の背中からスウェーデンの国土を見、スコーネに戻ってきます。 セルマ・ラーゲルレーフは、小学生がスウェーデンの地理を学ぶ為の物語を、という要請を受け、この本を執筆しました。
それならば、スウェーデン人の誰もが、この本を読んだことあるのね!? と、夫に聞いてみると、「うーん、学校の教科書に抜粋されて載っていた箇所を、ちょっと読んだだけ」。 義母に聞いてみると、「うーん、学校の教科書に抜粋されて載っていた箇所を、ちょっと読んだくらいかしら」。 (義父はドイツ人なので、読んだことがない。) スウェーデン人なのに、『ニルスのふしぎな旅』を読破した人は、少ないよう。 それもそのはず、図書館で原書を手に取り、びっくり。 600ページもあるのです! 辞書並みの厚さ!! しかも100年前のスウェーデン語って、大人が読んでも難しいでしょう。 なので、子供向けに物語を短くしたもの、美しい挿絵の絵本など、色々なヴァージョンが出版されています。 他言語にも多く訳され、下の写真の絵本は、ドイツ語版。
セルマ・ラーゲルレーフは、偉大なスウェーデン人作家で、現在彼女の肖像は、20SEK(スウェーデン・クローネ 約300円)紙幣に使われています。 ![]() その裏側の絵柄は、ガチョウと共に空を飛ぶニルスです。 ![]() 彼女の他の作品は、大人を読者としたもので、暗くシリアスなものが多いですが、想像力に富み、スウェーデンの美しい自然、人間の持つ悲しさ、ちょっとしたユーモアなど、読んでいて胸を打たれます。 特に感情表現が苦手な昔のスウェーデン人の、抑えられ、でも滲み出てくる感情が、あますとこなく描かれ、素晴らしいものです。 そんな彼女の『ニルスのふしぎな旅』、実は私も読んだことがありません。 この機会に、ぜひ手に取りたいと思います。
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ムーミン(アニメ) by トーベ・ヤンソン
「Mumins memoarer(ムーミンの思い出)」の後半、舞台は北欧から日本へ飛びます。
70年代の日本の映像と共に、流れてきたのは ♪ねぇ、ムーミン。 こっちむいて♪♪ という懐かしい歌。 68年製作の初代ムーミンアニメの主題歌。 私は今でも頻繁に口ずさみます。 (そう、私は初代ムーミンアニメで育った世代。) しかし、トーベ・ヤンソンはこのアニメを見て大変怒り、日本国外での放映を禁止したそう。 原作とあまりに違うし、ムーミンは緑、ムーミンのガールフレンドはピンク色だったから。 確かに今見れば、かなり変かも・・・ でも私の、大切な思い出のムーミン。 この番組を見て、かえって初代ムーミンアニメに興味を持った、スウェーデン人もいました。 というのも、90年に日本で製作されたアニメトーベ・ヤンソンの楽しいムーミン一家 第1巻 / トーベ・ヤンソン、 他は、スウェーデンのテレビでも放映されていますし、DVDも人気。 義母は、孫のために買ったムーミンのビデオを、結局自分のものにして、ちょくちょく観ています。 「これが日本で製作されたなんて! ムーミンの世界がとてもよく描かれていて、日本人は本当にムーミンのことを、よく理解しているのね」と感心するやら喜ぶやら。 番組では、トーベ・ヤンソン自身が日本を訪れ、このアニメの試写を見ている映像も出てきましたが、彼女も大変喜び満足していました。 それほど評価は高いようです。 ところで、スウェーデンで放映されているアニメで、ムーミンたちは「フィンランド系スウェーデン語」を喋っています。 フィンランド語は母音が多く、発音も力強い。 フィンランド人がスウェーデン語を話すときは、そのように力強く独特なメロディになります。 スウェーデン人はムーミンたちも、そう話していると思っているのです。 それが証拠に、こんなエピソードが・・・ 先日電車に乗ったとき、前の座席に小さな子供を連れた女性が座りました。 彼女はムーミンの絵本を取り出し、子供に読み聞かせていたのですが、ナレーションの部分は普通のスウェーデン語、しかしムーミンたちの会話部分では、声色を変え、フィンランド系スウェーデン語の発音になるのでした。 これが正しいムーミンの読み方だとか。
さて、番組では、ムーミンに携わった日本の人々のインタビューや、日本でどれだけムーミンが愛され、キャラクターグッズなどを含め、どれほどムーミンの世界が広がっているか、その様子も映し出されました。 「日本と北欧は、遠く離れているし、文化も自然も違う。 なのに、何故日本人は、フィンランド・スウェーデン独特のファンタジーの世界を、一番よく理解できるのかしら?」と、義母はふと不思議に思うようです。 何故でしょうね? ムーミン大好きな方、どう思われますか? |
ムーミン(コミック) by トーベ・ヤンソン
フィンランド放送製作の「Mumins memoarer(ムーミンの思い出)」という番組によると、トーベ・ヤンソンは、最初フィンランドの新聞に、ムーミンの漫画を連載します。 しかし半年ほどで打ち切り。 その後イギリスから声がかかり、1953年からイギリスの新聞「イヴニング・ニュース」に、新たにムーミンのコミック版の連載を始めます。 しかしトーベ・ヤンソンが執筆したのは、最初の6年ほど。 60年以降は弟のラルス・ヤンソンが引き継ぎ、その後15年に渡って連載は続けられました。 日本では、あまり知られていない事実ですよね。
ムーミンコミックの広告を載せた車(タクシーかな)、がロンドン市内で連なっている当時の映像が出てきましたが、イギリスでもムーミンは大人気だったよう。 現在は、どうなのかな?
フィンランドで生まれ、スウェーデン語で書かれたムーミンは、両国で国民的人気があります。 誰もが子供の頃からムーミンに親しみ、ムーミンと共に成長し、大人になってもムーミンを読む。 スウェーデン人の夫も、義母も、伯父も、皆ムーミンが大好き。 そして、日本から来た私も然り。 (しかし義父はドイツ人なので、ムーミンに興味なし!?) 1時間ものの番組「Mumins memoarer」の後半、舞台は日本へ・・・(続く) |
ムーミン by トーベ・ヤンソン
先日スウェーデンのテレビで、「Mumins memoarer(ムーミンの思い出)」という、ムーミンと作者であるトーベ・ヤンソンのドキュメンタリー番組が放映されました。 これは昨年、ムーミン誕生60周年を記念して、フィンランド放送が製作したものらしいです。
トーベ・ヤンソンが子供の頃暮らした家、遊び場だった森、島などを訪れると、人々は「あ、ここはムーミン谷だ」と、驚くとか。 それほど、トーベ・ヤンソンの描くムーミンの世界は、彼女の世界にも密着し、ムーミンには実際のモデルが多くあったよう。 ムーミンのお話が書かれたのは、第2次世界大戦中のこと。 初期に書かれた、洪水でムーミン谷から非難するエピソードなど、戦時中の背景が色濃く出ているなど、トーベ・ヤンソンとムーミンのバックグランドを、番組は紹介していきます。 ムーミンのお話は、大人からも子供からも受け入られ、劇化されるなどして大人気に。 そしてコミックが登場するのですが、それについては、また明日書くとして・・・
トーベ・ヤンソンはフィンランド人で、フィンランドに暮らしていましたが、彼女の作品は全て、スウェーデン語で書かれています。 というのも、フィンランドは隣国スウェーデンに長い間支配され、スウェーデン語を母国語とするフィンランド人も多く、トーベ・ヤンソンの家族も、スウェーデン語を話していました。 でもスウェーデン語とフィンランド語は、隣国同士ながら、まったく異なる言語! スウェーデン語は、英語やドイツ語など、他のヨーロッパ語と同じインド・ヨーロッパ語族が語源の言語ですが、フィンランド語は、ウラル語族です。 (ウラル語は他に、エストニア語、サーミ語、ハンガリー語など。) スウェーデン語とフィンランド語は、発音もまったく異なり、フィンランド人が喋るスウェーデン語は、独特の発音とメロディ。 「フィンランド系スウェーデン語」と呼ばれるようです。 そして、フィンランド生まれですがスウェーデン語で書かれているムーミンは、この「フィンランド系スウェーデン語」を喋る、という認識が、北欧人の間ではあるよう。 この番組のナレーションも、「フィンランド系スウェーデン語」でした。 |






















