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北欧絵本

北欧の絵本や児童書を中心に、個人的なエピソードと共に、ご紹介。 その他ジャンルや国を問わず、お気に入りの書物や映画について。 雑貨や手作り品、身近なイラストやパッケージのことなども。
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最初のムーミン本

ブックフェアお土産第三弾です。

ブックフェア前に風邪をひいて体調が思わしくなかった夫、疲れて熱も出てきたようなので、宿泊先に戻って休むことにしました。

会場を出るとき、フィンランド大使館のブースで、ムーミンの本を売っているのを目にし、具合が悪く気持ちも萎えている時は、ムーミンの本を読むと心がほっこり癒されるので、思わず足を止めました。

長いことスウェーデン語では再版されていなかった、最初のムーミン本を見つけ購入。 最初のムーミン本が発行されたのは1945年のこと。 (夫の伯父は、子供の頃買ってもらった、この初版のムーミン本を持っているとか! 伯父さんもムーミンの大ファン。)

小さなトロールと大きな洪水 (ムーミン童話全集)小さなトロールと大きな洪水 (ムーミン童話全集)
(1992/06)
Tove Jansson、冨原 眞弓 他

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最初のムーミンって、後のムーミンとは、顔立ちが違うなぁ。

muminfirst.jpg

側にムーミンのシールが置いてあって、これ貰ってもいいですか?と聞くと、どうぞ、とのこと。 ムーミン本50周年のとき作られたものらしい。 ユーモラスな絵柄が、かわいい以上の人を惹きつける魅力を持っていますよね。

muminsticker.jpg

そのとき、ブースの人が「あら、あなた顔色悪いわね」と気づき、夫が「ええ、ちょっと熱があるようで」と答えると、「じゃあ、あなたを元気つけるものもあげるわね」と、取り出したのがこちら。

muminbag.jpg

ムーミンの紙袋です。 このリース状になったムーミンキャラクターたちの絵柄、すっごくかっこいい。 真ん中にいるのがスナフキンっていうのも、いいなぁ。

夫が、ムーミンバックを貰ったとき、フィンランド大使館の人が ”Du kan få Mumin påse också” (ムーミンバックもあげるわね)と言ったセリフを口真似するのですが、それがおかしい。 フィンランドの人達は、フィンランド訛りの独特なスウェーデン語を話し、ムーミンたちもそのようなスウェーデン語を話すとされています。 (このことは以前にも書きましたが。) なので、ムーミン谷の誰かから、もらったような感じがするのです。


Mauri Kunnas (フィンランドの絵本作家)

昨年12月『絵本de cooking +maa+』のlemonさんが、「フィンランドからのクリスマスカード」という記事の中で、94年にフインランドから届いたクリスマスカードや切手の絵を手がけたイラストレーターを探していました。

そのとき、夫に知らないか聞いたところ、絵は見たことがあるけれど、名前は知らない、フィンランドやデンマークでは人気があるようだけど・・・とのこと。 (確かに、スウェーデンの本屋さんで見たことはなかった、今のところ。)

しかし、つい最近発見したのです。 手作りと絵本のブログ『ハンドメイドなひととき』で、RENEさんが、絵本企画展「北欧からのおくりもの〜」に行かれたときの記事の中で! このポスターに載っている絵本のサンタ、lemonさんが探していた、フィンランドのサンタのイラストみたい・・・と。

RENEさん&お嬢さんの二人組ブログ『レトロ★モード』では、後日取り寄せた 図録「北欧からのおくりもの」の記事がアップされました。  図録の表紙写真が載っていて、それはポスターと同じ写真だったのですが、さすがRENEさん、表紙に使われていた8冊の北欧絵本の、日本語タイトルと作者名、出版年と国名が、丁寧に明記されています。

そこで、このフィンランドからのサンタの作者(イラストレーター)は、マウリ・クンナス(Mauri Kunnas)と知りました!

Mauri Kunnas で検索すると、彼のオフィシャルサイトやフィンランド語のページなど、たくさん出てきます。 

彼は1950年、フィンランドの南西部、Vammala生まれ。 新聞で漫画の連載をしてたこともあるそう。 20年以上の間、40以上の本を出し、22の言葉に訳され、24の国で出版されています。 彼の絵本や児童書は、ボローニャをはじめ、世界各国の賞も受賞。

日本でも、彼の絵本は多く翻訳、出版されているようです。

サンタクロースとまほうのたいこ サンタクロースとまほうのたいこ
マウリ クンナス (1996/10)
偕成社
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上野にある国際子ども図書館で開催されていた「北欧からのおくりもの〜子どもの本のあゆみ」展については、RENEさんのブログをご参照ください。 行けなかった方、必読!


ムーミン(アニメ) by トーベ・ヤンソン

「Mumins memoarer(ムーミンの思い出)」の後半、舞台は北欧から日本へ飛びます。

70年代の日本の映像と共に、流れてきたのは ♪ねぇ、ムーミン。 こっちむいて♪♪ という懐かしい歌。 68年製作の初代ムーミンアニメの主題歌。 私は今でも頻繁に口ずさみます。 (そう、私は初代ムーミンアニメで育った世代。) 

しかし、トーベ・ヤンソンはこのアニメを見て大変怒り、日本国外での放映を禁止したそう。 原作とあまりに違うし、ムーミンは緑、ムーミンのガールフレンドはピンク色だったから。 確かに今見れば、かなり変かも・・・ でも私の、大切な思い出のムーミン。 この番組を見て、かえって初代ムーミンアニメに興味を持った、スウェーデン人もいました。

というのも、90年に日本で製作されたアニメトーベ・ヤンソンの楽しいムーミン一家 第1巻 / トーベ・ヤンソン、 他は、スウェーデンのテレビでも放映されていますし、DVDも人気。 義母は、孫のために買ったムーミンのビデオを、結局自分のものにして、ちょくちょく観ています。 「これが日本で製作されたなんて! ムーミンの世界がとてもよく描かれていて、日本人は本当にムーミンのことを、よく理解しているのね」と感心するやら喜ぶやら。 番組では、トーベ・ヤンソン自身が日本を訪れ、このアニメの試写を見ている映像も出てきましたが、彼女も大変喜び満足していました。 それほど評価は高いようです。

ところで、スウェーデンで放映されているアニメで、ムーミンたちは「フィンランド系スウェーデン語」を喋っています。 フィンランド語は母音が多く、発音も力強い。 フィンランド人がスウェーデン語を話すときは、そのように力強く独特なメロディになります。 スウェーデン人はムーミンたちも、そう話していると思っているのです。

それが証拠に、こんなエピソードが・・・ 先日電車に乗ったとき、前の座席に小さな子供を連れた女性が座りました。 彼女はムーミンの絵本を取り出し、子供に読み聞かせていたのですが、ナレーションの部分は普通のスウェーデン語、しかしムーミンたちの会話部分では、声色を変え、フィンランド系スウェーデン語の発音になるのでした。 これが正しいムーミンの読み方だとか。

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さて、番組では、ムーミンに携わった日本の人々のインタビューや、日本でどれだけムーミンが愛され、キャラクターグッズなどを含め、どれほどムーミンの世界が広がっているか、その様子も映し出されました。

「日本と北欧は、遠く離れているし、文化も自然も違う。 なのに、何故日本人は、フィンランド・スウェーデン独特のファンタジーの世界を、一番よく理解できるのかしら?」と、義母はふと不思議に思うようです。 何故でしょうね? ムーミン大好きな方、どう思われますか?



ムーミン(コミック) by トーベ・ヤンソン

フィンランド放送製作の「Mumins memoarer(ムーミンの思い出)」という番組によると、トーベ・ヤンソンは、最初フィンランドの新聞に、ムーミンの漫画を連載します。 しかし半年ほどで打ち切り。 その後イギリスから声がかかり、1953年からイギリスの新聞「イヴニング・ニュース」に、新たにムーミンのコミック版の連載を始めます。 しかしトーベ・ヤンソンが執筆したのは、最初の6年ほど。 60年以降は弟のラルス・ヤンソンが引き継ぎ、その後15年に渡って連載は続けられました。 日本では、あまり知られていない事実ですよね。

ムーミンコミックの広告を載せた車(タクシーかな)、がロンドン市内で連なっている当時の映像が出てきましたが、イギリスでもムーミンは大人気だったよう。 現在は、どうなのかな?

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トーベ ヤンソン、ラルス ヤンソン 他 (2000/07)
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フィンランドで生まれ、スウェーデン語で書かれたムーミンは、両国で国民的人気があります。 誰もが子供の頃からムーミンに親しみ、ムーミンと共に成長し、大人になってもムーミンを読む。 スウェーデン人の夫も、義母も、伯父も、皆ムーミンが大好き。 そして、日本から来た私も然り。 (しかし義父はドイツ人なので、ムーミンに興味なし!?)

1時間ものの番組「Mumins memoarer」の後半、舞台は日本へ・・・(続く)



ムーミン by トーベ・ヤンソン

先日スウェーデンのテレビで、「Mumins memoarer(ムーミンの思い出)」という、ムーミンと作者であるトーベ・ヤンソンのドキュメンタリー番組が放映されました。 これは昨年、ムーミン誕生60周年を記念して、フィンランド放送が製作したものらしいです。

トーベ・ヤンソンが子供の頃暮らした家、遊び場だった森、島などを訪れると、人々は「あ、ここはムーミン谷だ」と、驚くとか。 それほど、トーベ・ヤンソンの描くムーミンの世界は、彼女の世界にも密着し、ムーミンには実際のモデルが多くあったよう。 

ムーミンのお話が書かれたのは、第2次世界大戦中のこと。 初期に書かれた、洪水でムーミン谷から非難するエピソードなど、戦時中の背景が色濃く出ているなど、トーベ・ヤンソンとムーミンのバックグランドを、番組は紹介していきます。

ムーミンのお話は、大人からも子供からも受け入られ、劇化されるなどして大人気に。 そしてコミックが登場するのですが、それについては、また明日書くとして・・・

ムーミン童話全集〈別巻〉/小さなトロールと大きな洪水 ムーミン童話全集〈別巻〉/小さなトロールと大きな洪水
トーベ ヤンソン (1992/06)
講談社
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トーベ・ヤンソンはフィンランド人で、フィンランドに暮らしていましたが、彼女の作品は全て、スウェーデン語で書かれています。 というのも、フィンランドは隣国スウェーデンに長い間支配され、スウェーデン語を母国語とするフィンランド人も多く、トーベ・ヤンソンの家族も、スウェーデン語を話していました。

でもスウェーデン語とフィンランド語は、隣国同士ながら、まったく異なる言語! スウェーデン語は、英語やドイツ語など、他のヨーロッパ語と同じインド・ヨーロッパ語族が語源の言語ですが、フィンランド語は、ウラル語族です。 (ウラル語は他に、エストニア語、サーミ語、ハンガリー語など。)

スウェーデン語とフィンランド語は、発音もまったく異なり、フィンランド人が喋るスウェーデン語は、独特の発音とメロディ。 「フィンランド系スウェーデン語」と呼ばれるようです。 そして、フィンランド生まれですがスウェーデン語で書かれているムーミンは、この「フィンランド系スウェーデン語」を喋る、という認識が、北欧人の間ではあるよう。

この番組のナレーションも、「フィンランド系スウェーデン語」でした。



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「Kanel」 とはスウェーデン語で、「シナモン」のこと。 写真はスウェーデン名物、Kanelsnäcka(シナモンロール)と、私の大好きなスウェーデンの絵本、Findusです。


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