北欧絵本、子供と一緒に世界中の本を読もう

海外で読書を通じての日本語育児中。 また北欧の本を中心に、その他ジャンルや国を問わずお気に入りのことなどを個人的なエピソードと共にご紹介。
2017/05 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 

トムテ Tomten by Viktor Rydberg

Midvinternattens köld är hård,
sjärnorna gnistra och glimma.
Alla sova i enslig gård
djupt under midnattstimma.
Månen vandrar sin tysta ban,
snön lyser vit på fur och gran,
snön lyser vit på taken.
Endast tomten är vaken.

Ur ”Tomten” av Viktor Rydberg

トムテ トムテ
ヴィクトール・リードベリ (1979/11)
偕成社
この商品の詳細を見る

トムテとは、北欧に大昔から住む小さな妖精。 森や家畜小屋に住み、人間に悪さをすれば、手助けなどの良いこともし、動物と話せます。 スウェーデンでは、今日、サンタクロースのことを、トムテと呼んでいます。

星が瞬く、凍えるような真冬の夜、全てが眠るなか、起きているのはトムテただ一人。 トムテは、外を歩き、家畜小屋に行き、人間の家の中に入ります。 眠る親子を見、この子供たちは何処から来て、年老いたものたちは何処に行くのだろうと、毎年新しく生まれる生命と、消えゆく生命の不思議に思いを馳せるトムテ。

『トムテ』は、19世紀末のスウェーデン人作家、Viktor Rydberg により書かれました。 Viktor Rydberg は、叙情詩家であり、宗教に関する書物を多く執筆しましたが、『トムテ』は、宗教の枠を超えた普遍性があります。 それゆえ、幾世代にも渡り、スウェーデン人に愛され、読み継がれてきました。 静かで落ち着いた文体で、トムテの目を通し、自然と生死の神秘性を、リリカルに歌い上げます。 冒頭に挙げた、最初のページを、空で諳んじるスウェーデン人も多いです。 もともと詩は、声を出して読むものだからでしょう。

クリスマスが近づく今の時期、ロウソクの火を灯した部屋で、『トムテ』を朗読。 日本語訳も出ているので、一読してみるのは、いかがでしょうか?


にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ FC2Blog Ranking


スポンサーリンク


カイサ Kajsa kavat by Astrid Lindgren

スウェーデン語で、Kajsa は女の子の名前、kavat は「元気が良くて勇気がある、気骨のある」といった意味。 Kajsa は、まったく活発な子だったので、おばあちゃんから、「Kajsa kavat (カイサ・カヴァート)」と呼ばれていたのです。

スウェーデンを代表する、世界的に有名な児童作家、アストリッド・リンドグレーンの、この本を、義母から借りました。 1950年に発行された本で、定価4,50KR! (日本円にすると、約75円。)

kajsa1.jpg

義母はこの本を、子供の頃、お母さんからクリスマスにプレゼントされたようです。 表紙の裏に、義母の名前、1950年12月24日という日付、そして「ママ」というサインが入っています。

kajsa2.jpg

カイサはおばあちゃんと二人暮らし。 ところが、クリスマスがもうすぐという時、おばあちゃんが転んで動けなくなってしまいました。 しかし、まだ7歳にもなっていない、でも元気いっぱいのカイサは、心配ないと、おばあちゃんの代わりに、クリスマス前の大掃除をし、おばあちゃんの代わりに、クリスマスマーケットで polkagrisar (上の写真にあるような、紅白のキャンディー)を、一人で売りに行きます。 

ちょうど今、クリスマス前の忙しい時期に読むと、余計その大変さが分かり、どきどき、わくわくが倍増。 そして、最後にちょっと胸がきゅん。 一読して、すっかりカイサに魅了されてしまいました。 リンドグレーンの書く子供たちって、本当に魅力的! 「Kajsa kavat」以外にも、この本には短い十の、子供たちのお話が収められています。

イラストは、初期に、リンドグレーンの本の挿絵を多く手がけた、Ingrid Vang-Nyman。 ピッピや『やかまし村』でも、お馴染み。 かわいくない、と思う人もいるようですが、私は彼女のイラストが大好き! 古き良き時代のテイストがあって、ディテールなども、かわいらしい。

Kajsa3.gif

Kajsa kavat」の日本語版を見つけました。 しかし、シンプルなスウェーデン語の原題が、『ぴちぴちカイサとクリスマスの秘密』に。 (ぴちぴち・・・!?)

ぴちぴちカイサとクリスマスのひみつ ぴちぴちカイサとクリスマスのひみつ
リンドグレーン、ヴィークランド 他 (1977/01)
偕成社
この商品の詳細を見る

絵は、Ilon Wikland。 エストニア出身のイラスト画家で、後期の、リンドグレーンの本の挿絵を多く手がけました。 

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ FC2Blog Ranking


スポンサーリンク


 | HOME |  »

検索はこちらで


↓グーグルで検索↓
カスタム検索

↓ブログ内検索↓


スポンサーリンク



カテゴリー



プロフィール


Kanel

Author:Kanel
「Kanel」 とはスウェーデン語で、「シナモン」のこと。 写真はスウェーデン名物、Kanelsnäcka(シナモンロール)と、私の大好きなスウェーデンの絵本、Findusです。


メッセージ



タグ


タグのキーワードからも記事を検索できます。

リンドグレーン ムーミン スコーネ  ラーゲルレーヴ ブリクセン ニルス アラビア 切手 バック フィンランド ドイツ アルフォンス ワンダーブック Nordqvist ラーバン バウアー Bergman ベスコフ アンデルセン トムテ Findus デンマーク ピッピ リネン うんち ルイボス バーナビー警部 スウェーデン 刺繍 アルミニア レトロ クリスマス ロイヤルコペンハーゲン ジョン ホガナス サッシェ サシェ リッラン リンdグレーン パエトーン ミヤオ Tan Shaun マウス ぽこよ Bilibin ビリービン ホッツェンポロッツ 赤坂三好 えほん寄席 しばわんこ クリスマスシrール オペラ くるみ割り人形 リスベスツヴェルガー ヴァランダー リネア バムセ オースティン 復活祭 人形 古本屋 おがくず人形 Ottalia Adelborg ケイトグリーナウェイ 鉤針編み チロルテープ カフェマット クロス 


北欧絵本関連




RSSフィード



訪問してくださった方々